今日は外壁の調査からお伝えいたします。
こちらのお宅は昭和50年代前半あたりに建てられたお宅だとお伝えいたしましたが、だいぶ吹付け面が傷んでいつようです。
サッシから水が流れるあたりが剥がれていますね。
下地のモルタルが見えています。
こちらは南西角ですが、「どうなったんでしょうか?」と聞きたくなるほどのひどい状態になっておりました。
なぜこんなことになるのか。
吹付けされた塗膜は、現在主流のアクリルリシンではなく当時は普通だったセメントリシンが施されています。
補足しますと、アクリルリシンはアクリル塗料に骨材(砂)が混入しているもので密着力は比較的強いです。
対してセメントリシンは着色されたセメントに水を加え、骨材も入っているもので全くの別物です。当然密着力は弱いです。
ただ当時はそれが普通だったので、致し方ないのですが・・・。
しかしこの状態から「キレイになりますか?」と施主様に聞かれれば、弊社では可能です。
セメントリシン自体、物凄く吸い込む素材ですし、表面が粉状になっておりますのでそのまま通常の塗装を施せばすぐ剥がれます。
そのために強力浸透型の下塗り材を塗布します。
この下塗りの選定がその後剥がれるか、剥がれないかの結果として現れるのです。
柱と外壁の境も隙間が4㎜ほど空いていました。
築年数が経ってありますのでそれは致し方ないところです。
仕上げの方法はいろいろ可能ですが3種類ほど提案させていただきました。
どう変化するのでしょうか。
それはまた来週です。株式会社佐藤塗装所
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